Xcodeの使い方

前回もXcodeについて少し説明しましたが、今回はもう少し深掘りしていきます。

目次

//
//  ContentView.swift
//  practice
//
//  Created by Name on Date.
//

import SwiftUI

struct ContentView: View {
	var body: some View {
		VStack {
			Image(systemName: "globe")
				.imageScale(.large)
				.foregroundStyle(.tint)
			Text("Hello, world!")
		}
		.padding()
	}
}

#Preview {
	ContentView()
}

インストール

まず、まだXcodeをインストールしていないという方は、前の記事でXcodeのインストール方法を説明していますのでそちらをご覧ください。

Hello Swift!

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ウィンドウ構成

まず、Xcodeの画面構成から見ていきましょう。

このように、主に5つに分かれています。

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ツールバー

前の記事で少し話しましたが、開発したアプリをMacのシュミレータやお使いのiPhone、iPadで起動することができます。

方法は実機ビルドをご覧ください。


シュミレータなどでアプリをインストールするデバイス(Schemeスキーマ)をここで選択します。

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右の方にある+ボタンを押すと、ビューやモディファイア、Imageビューで表示できるシンボルなどがのっているので、どんなものがあるのかを探してみてください。

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シンボルなどをコードの方にドラッグ&ドロップすると、コードを書かないで追加できます。

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右上と左上のボタンを押すと、ナビゲーターエリアとインスペクターエリアの表示・非表示を切り替えられます。

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ナビゲータエリア

ファイルやビルド情報が見れます。

例えば、シュミレータなどでアプリを実行しているときに、CPUやメモリなどの使用状況が見れます。

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エディタエリア

主にコードを書く場所です。

右側にあるデバイスの画面はキャンバスと呼ばれる部分で、アプリのプレビューを見れます。

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デバイス名をクリックするとCanvas Deviceを変更できます。
ツールバーのデバイスとは別なので注意してください。


右から2番目のボタンを押すと、プレビューのデバイスが真ん中に来て見やすくなります。

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デバッグエリア

エラーメッセージやprint関数で出力したものが見れます。
例えると、Javascriptのコンソールのような感じですね。


ボタンを押したら「Pushed!」と出力するコードを書いて、押すとこのように表示されます。

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インスペクタエリア

ファイル名やファイルパスなどが見れます。

Tabかスペース4つ分かなども設定できますが、私はほとんど使ったことがないので非表示でいいでしょう。



Appleのドキュメントものせておきます。
今説明したXcodeのウィンドウについて書かれています。

ショートカットキー

よく使うショートカットキーを紹介します。

これめんどくさいとか思った時は、見返してください。

⌘command + ,

定番中の定番ですね。
ほとんどのアプリでこのショートカットを叩けば、設定画面が出てきます。


ちなみに「Key Bindings」ではショートカットが全てのっています。

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^Control + i

コード整形してくれます。

⌘commandじゃなくて^Controlですからね。


例えばこんなに汚いコードでも

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⌘command + aで全て選択してから、^Control + iを押すと...

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キレイになります。

⌘command + /

コードをコメントアウトします。
コメントアウトの解除も可。

⌘command + shift + r

ビルド(アプリをインストール)してラン(実行)します。

⌘command + .

ビルド・ランを停止します。

⌘command + n

ファイルを作成します。

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⌘command + f

コードを検索します。

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⌘command + shift + k

過去のビルドで生成されたファイルを削除(クリーン)します。

エラーが出た時にこれをやれば治るかもしれません。

^control + a

行の最初に移動。

^control + e

行の最後に移動。

⌘command + enter

プレビュを非表示

⌘command + ⌥option + enter

プレビュを表示・非表示

⌘command + enterか迷ったらこれを使えば表示・非表示どちらも使えるのでおすすめ。

実機ビルド

お使いのiPhone・iPadなどで作ったアプリを実行する方法を紹介します。(今回はiPhoneで)


まず、iPhoneとXcodeで同じApple IDにサインインしてください。

Xcodeでのサインインは前回やりましたが、一応確認しておきましょう。


「⌘command + ,」で設定を開き、「Accounts」を開いてください。

このような画面になっていたらOK。

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なっていなければ、右下の+ボタンからサインインしてください。


次にMacとiPhoneを有線ケーブルで接続してください。

できたらツールバーのスキームから自分のiPhoneを選択してください。

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「⌘command + shift + r」かツールバーのRunボタンをクリック。


するとiPhone側でこのような画面になるので、一旦キャンセルを押してから

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デベロッパアプリのところにある自分のアカウントを押して

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「"Apple Development: *****@***.com"を信頼」を押して

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信頼

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この状態でもう一回ビルドするとインストールされ、自動で開きます。

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1回これでビルドしてしまえば、MacとiPhoneが同じWi-Fiに接続されていることを条件にWi-Fiを経由してインストールすることができます。


ということでできましたが、注意点が2つあります。


アプリの有効期限

さっきの方法でインストールすると、アプリは7日しか使用できません。

1週間経ってアプリを開こうとすると、「"アプリ名"はもう利用できません」と表示されてしまいます。


アプリ数

Macのシュミレータであれば開発したアプリを何個でもインストール可能ですが、実機のiPhoneなどでは3アプリまでしか入れることができません。

シュミレータ

シュミレータを使う上で知っておいた方がいいことをいくつか紹介します。

キーボード

シュミレータなどでテキストを入力するときは実際のiPhoneなどのキーボードが表示されません。


しかし、それだと実際にiPhoneなどで使った時に「ここがキーボードで隠れて見えない!」ということになってしまうかもしれません。


なので、「⌘command + shift + k」でキーボードを表示させましょう。

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ちなみに英語はQuick Path(なぞり入力)もちゃんと使えます。

ダークモードの切り替え

シュミレータはデフォルトでライトモードになっています。

「⌘command + shift + a」でダークモードの切り替えができます。

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「ダークモードだと見にくい」ということがあるかもしれませんので、やってみるといいでしょう。


次にこの3つのボタンを左から解説します。

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ホームボタン

このホーム画面に行きます。

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スクショボタン

その名の通りiPhoneと同じようにスクリーンショットを撮ります。

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上ので撮った写真。

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壁紙が美しいですね。

横画面

1番右のボタンを押すと画面を90度ずつ回転できます。

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シュミレータが重い

「シュミレータが重い」と感じた時は、次の2つの設定をしましょう。


メニューバーから Debug > Graphics Quality Override > Low Quality

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もう1つは、同じくメニューバーから Window > Show Device Bezels をOFFに。

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するとデバイスの外枠?みたいなやつがなくなります。

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デバイス

シュミレータはほとんどがXcodeからアプリをビルドするときに起動しますが、アプリになっているので単独でシュミレータを実行することもできます。


DockにあるSimulatorアプリを右クリックして、Deviceからデバイスを選べます。

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ただし、インストールしたOSで実行可能なデバイスしかできないので、Apple Watchとかを起動させたい場合はXcodeで設定を開いてPlatformsからOSをインストールしてください。

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キャッシュ削除

Xcodeキャッシュ

ストレージが圧迫されていると思った時は、Xcodeキャッシュなどを削除してみましょう。

設定 > 一般 > ストレージのデベロッパというところをクリックしてください。

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「Xcodeキャッシュ」や「プロジェクトビルドデータとインデックス」などがあったら削除しましょう。


iOSデバイスサポートについては、古いOSのデータがあったら削除しましょう。
この場合だと「iOS iPhone11,8 17.1.2 (21B101)」を削除します。


クリーン

プロジェクトの中間ファイルなどを削除します。
エラーがでた時にやると治る可能性もあります。


メニューバーの Product > Clean Build Folder... もしくは⌘command + shift + kで実行。

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再起動

当たり前かもしれませんが重要です。

XcodeとMacを再起動するといいでしょう。

Xcodeを再起動する場合は⌘command + qでXcodeを完全に終了してから、起動してください。


ゴミ箱

ゴミ箱が溜まっていたら削除しましょう。

ちなみに、ゴミ箱を開いた状態でメニューバーの ファイル > サイドバーに追加 もしくは、control + ⌘command + tでサイドバーに追加すると、簡単にゴミ箱にアクセスできるようになります。

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Macのキャッシュ

Finderを開いて⌘command + shift + gを押して「~/Library/Caches」と検索してEnterを押してください。

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そのフォルダに入っている全てのファイルを削除してください。(全てキャッシュなので大丈夫です)


以前、このことを初めて知って削除してみたら「200000項目を削除中」とかってなって割を時間かかったので、ゴミ箱・キャッシュはこまめに削除しておくようにしましょう。

日本語

Xcodeの言語を日本語にすることは、残念ながら「できません」。


開発したアプリの言語を日本語にすることは可能です。


プロジェクトをクリックして、InfoタブのLocalizationsのEnglishの下の方にある+ボタンをクリック 記事の画像

真ん中より少し下の方にある「Japanese (ja)」を選択。

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「Set Default」をクリック。

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